いつものように万事屋を訪ねると、いつもは騒がしいはずなのに、そこはとても静かだった。神楽ちゃんと新八君、いないのかな?なんて思いながら玄関のドアを開けると、本当にいないらしく、もしや銀ちゃんもいなかったりする?と小さく呟きながら、私は玄関を上がった。 奥まで進むと、やっぱり思ったとおり、神楽ちゃんも新八君もいなかった。でも銀ちゃんはそこにいて、ソファに座ってぼんやりと宙を見つめていた。いつもと違う銀ちゃんに少し戸惑いながら、私は銀ちゃんに声を掛ける。 「銀ちゃん?どうし――――」 どうしたの?と言い切る前に、銀ちゃんが私の目の前にやってきて、私を強く抱きしめた。銀ちゃんの顔は見えないけれど、きっといつものような、ふざけた銀ちゃんではないだろうということはわかった。何かあった?私が尋ねると、銀ちゃんはか細い声で言った。 「夢、見た」 「夢?」 「お前が、いなくなっちまう夢」 「…え?」 時計の針の音が聞こえる。それくらい、この部屋は静かだった。銀ちゃんは私を強く抱きしめたまま、離そうとしない。ただ、何かに怯えたように、私の肩を強く掴んでいる。 「私が消えちゃったの?」 「…なあ、絶対いなくなるなよ、俺、お前がいなくなっちまったら、生きていけねーよ…」 銀ちゃんは、わずかに震えていた。 そのとき私は、思った。銀ちゃんは、本当は凄く弱いひとなのだと。 「大丈夫だよ、銀ちゃん。私はどこにもいかないよ。銀ちゃんにどっか行けって言われても、行ってやんないから」 ぽんぽん、と、銀ちゃんの背中を叩くと、銀ちゃんはそっと私を抱きしめる力を緩めた。 「ありがとな」 約束 ぜったいまもるよ、 |